kogfum

自転車をもっと自由に楽しむためのブログ

ロードバイクの冬用ウェアの要はベースレイヤー(インナー)。選ぶポイントは汗冷えに強いか。

IMG_4428_2朝の気温がひと桁台に入ってくるといよいよ冬本番。自転車も本格的に寒さ対策が必要な季節です。
ジャケットやジャージなどサイクルウェアは当然冬用を着ることになるわけですが、侮ってはいけないのがベースレイヤー(インナー)です。
汗冷えした状態で寒風の中を走るのは思っている以上につらいものがあります。
そうならないためにも汗冷えしにくいベースレイヤーを選びたいところですね。

そこでベースレイヤー選びのポイントをまとめてみました。
快適な冬のロングライドやトレーニングに必須なベースレイヤー選びにどうでしょうか。

最大の敵は汗冷え

いくら寒いといってもロードバイクで走れば汗をかきます。
汗が残ってしまうと外気で冷えて汗冷えするわけで、この汗冷えがくせ者です。
ロードバイクをはじめたばかりの頃、適当に綿のロングTシャツなどを重ね着して走って、汗冷えでひどい目に遭ったことのある人も多いのではないでしょうか。
ジャケットやジャージが暖かければ良いというものでもないんですよね。

自転車にかぎらず冬のアウトドアスポーツではウェアのレイヤリングがポイントです。
ベースレイヤー(インナー)、ミドルレイヤー(ジャージやフリース、ダウン※ただしフリース、ダウンは透湿性能が悪いので自転車には向かない)、シェルレイヤー(アウター)でそれぞれ役割の違うウェアを重ねて対応するという考え方です。
ベースレイヤーは汗を吸収してミドルレイヤーへ移したり、体が冷えないようにするためのレイヤーになります。
そのためベースレイヤーには保温性のほかにも汗の吸水性や速乾性などが重要になってくるわけです。

ではこのベースレイヤーをどんな素材やタイプのものにするとよいのか。
ベースレイヤーの選び方次第で汗冷え対策はかなり違ってきますね。

素材・タイプ別の特徴

ベースレイヤーにもいろいろな素材やタイプがあります。
どのタイプを選ぶかは走り方や合わせるウェア、予算などでも違ってくるでしょうから一概にこれがベストということはできませんが、それぞれの特徴をふまえたうえで選びたいところですね。

メリノウール

冬山登山では当たり前のように使われるウール素材のベースレイヤーです。
メリットは保温性と吸水性の高さで汗冷えしないという点でもばっちりです。
デメリットとしては速乾性で化繊に劣る場合があることと価格の高さです。

速乾性も決して低いわけではありません。速乾性を売りにしている化繊インナーと比べれば劣るというだけのことで、乾きづらいわけではありません。なによりウール素材のインナーは汗などの水分を含んだ状態でも肌に直接水分が触れにくいという特性があるため体が冷えないという大きなメリットがあります。

速乾性がいくら高くても吸水性の悪いタイプの化繊インナーでは、いつまでも水分を吸わずに肌が濡れた状態のままなので汗冷えの原因になります。化繊のインナーで汗冷えすることがあるのはこのあたりが原因でしょうね。

僕はここ数年メリノウールのベースレイヤーを使っていますが、0°前後の気温で汗をかくほど走っても汗冷えすることはなかったです。
汗をすったベースレイヤー自体は湿っているのですが、さらりとした肌触りのままで化繊のものみたいに濡れて張り付く感じはありません。
肌触りがよいのもポイントですね。

メリノウールのベースレイヤーではRaphaメリノベースレイヤーやモンベルのメリノウールインナーがお薦めです。
国内ブランドのモンベルのスーパーメリノウールインナーは厚さによって3種類あるので自分に合うものが見つかると思います。

メリノウールベースレイヤーの選び方とオススメアイテムをこちらの記事で紹介しています。合わせてどうぞ。
ロードバイクに適した冬用メリノウールベースレイヤーの選び方とオススメアイテム | kogfum

化繊素材

ウール以外では化繊素材のベースレイヤーが一般的ですね。
メリットは速乾性や保温性の高さです。
デメリットはものによっては吸水性が低いものがあることです。

保温性に関しては各社さまざまな工夫を凝らした生地で非常に暖かいものが多くなってきています。汗で発熱するブレスサーモ(ミズノ)やヒートテックセンサー(パールイズミ)といったように各社オリジナルな機能性素材を使っている製品があります。

正直どの製品がどう違うのか、わかりづらいという感じですが、今まで使ってみた中ではパールイズミとクラフトはさすがサイクルウェアブランドという感じで特に不満なく使えました。汗冷え対策という点では大手サイクルウェアブランドのものを選んでおくと安心です。

ウインドストッパー(防風パネル)付き

化繊系のベースレイヤーの中には前面に防風パネルが付いているものもあります。
GORE社のWINDSTOPPERファブリックが使われているものもあります。
これは好き嫌いが分かれるところではあります。

GORE BIKE WEARの防風パネル付きベースレイヤーも使っていたことがありますが、なんだか不思議な感覚のベースレイヤーです。
前面は風が防がれているので寒くはないのですが、暖かいわけではなく、また汗をかいてきたときにジャージの前をあけても風が通りにくいので汗が残りやすいのが気になりました。
汗冷え防止という点ではマイナス要素ですかね。

ヒートテック

ユニクロでおなじみのヒートテックです。
生地にポリエステルやアクリルと一緒にレーヨンが3割前後程度使われています。このレーヨンがくせ者で濡れるとなかなか乾きません。
のんびりポタリング程度であれば暖かいままで済むかもしれないですがロードバイクなどのスポーツとして自転車に乗るときにはあまりお薦めできないです。

ちなみにパールイズミのヒートテックセンサーはポリエステル89% ポリアクリレート系繊維11%となっていてヒートテックとは別物です。
紛らわしいですね。

冬場にヒートテックを普段着のインナーとして着ていたときのことですが、走って駅のホームについた後、汗をかいている状態で次の電車を待っていた数分間で汗が冷えて震えるくらい寒くなった経験があります。
いろいろなブランドがヒートなんとかという暖かいインナー製品を出していますが生地の品質表示タグを確認してレーヨンが多く入っているかチェックしてみてください。レーヨンが多い生地は汗をかく場面では使いづらいと思います。

日常生活には十分に暖かいですし、手頃な価格帯のものが多いので、オススメできるかもしれませんが、なんどもいいますが汗をかくシーンでは非常に使いづらいです。

最近気になるドライレイヤーという考え方

ベースレイヤーを選ぶのとはすこし違う方向になりますが、ファイントラックが打ち出しているレイヤリングの考え方でドライレイヤーというのがあります。
ベースレイヤーの下に汗を吸って戻さないインナーをもう一枚着るというものです。

via:ドライレイヤー®の使い方 | レイヤリング&使い方 | 国産アウトドアメーカー ファイントラック
ドライレイヤー®の使い方 | レイヤリング&使い方 | 国産アウトドアメーカー ファイントラック

汗をドライレイヤーで吸い上げてベースレイヤーに移して、素肌に水分を戻さないという考え方ですね。
これはなかなかよい方法だと思います。
ポイントはドライレイヤーとベースレイヤーをぴったりフィットさせておくことのようです。
隙間があるようなだぶついたサイズでは効果はいまいちだそうです。

どんなベースレイヤーでも汗冷えしてしまうという人は試してみると良いかもしれないですよ。

まとめ

汗冷えが防げれば長時間のロングライドでもだいぶ快適に走れます。
もちろん頭や手足の防寒も大切なのでしっかり対策したいですね。

寒い思いをする前に早めに用意しておきたいロングライドに必要なウェア小物 | kogfum

機能的なベースレイヤーで汗冷え対策をしっかりして冬のライドも楽しみましょうー。