フラットで素直な音質の「Shure SE425」はずっと使いたいと思わせるイヤホン。
ここ数年ずっと使っているお気に入りのイヤホンがあります。「Shure シュア SE425」です。「Shure SE425」を購入してからいままでにヘッドホンや他のイヤホンもいくつか買って使ってみたのですが、結局このイヤホンに戻ってきてしまうくらい自分好みの音で手放せないアイテムです。
通勤時間の電車の中でも、音楽ホールやライブハウスにいるような気分にしてくれるイヤホンです。
音が素直でフラットなところが好み
「Shure シュア SE425」はShureのイヤホンの中ではミドルクラスの機種で、上のクラスにSE535、SE846、下にはSE315、SE215といったラインナップがあります。上位機種のSE535の廉価版と思われがちですが、性格が全く違う別のものです。
SE535がゴージャスな音でSE425はフラットな音質です。モニター用ということらしいですね。
中域が盛り上がったかまぼこ型というのも良く聞きますが、もこもこした感じはしません。
ボーカルなどの中音域が良く聞こえてくる印象で、BoseとかBeats by Dr Dreのような低音増幅系のイヤホンとは正反対です。
レビューをみているとフラットさについて賛否両論で軽いと言われがちですが、女性ボーカルやjazz、弦楽やクラシックなどに向いていると思います。
仕様はこんな感じです。
仕様
スピーカータイプ: 2基の高精度MicroDriver
感度: 109 dB SPL/mW
インピーダンス: 22 Ω
最低再生周波数帯域: 20 Hz
最大再生周波数帯域: 19 KHz
ケーブルの長さ: 162 cm
色: クリアー、メタリックシルバー高遮音性デザイン
快適な高遮音性イヤパッドが周囲の雑音を最大37dBまで遮断します。高遮音性技術により、ステージ上でも外出時でもリスニング環境を妨げる周囲
の雑音をブロックします。Shureの高遮音性イヤホンは、適切な装着によりベストなサウンドを得ることができます。
購入当時は高音にすこし軽さを感じたのですが、イヤーチップを「コンプライ イヤホンチップ Tx-400」に変えたら高音のノイズがなくなり、軽さも気にならなくなりました。
コンプライイヤホンチップはいいですねぇ。
音質が全体的にマイルドになるので重宝しています。
2基の高精度MicroDriverってなんだろうか
2基の高精度MicroDriverというのはウーファ×1 ツイータ×1の二基のスピーカードライバユニットが使われていることのようです。
バランスド・アーマチュア型（ba型）というのだそうで。
補聴器のユニットをオーディオ向けに改良したドライバを使用するため繊細な音も表現できる。その一方で、再生周波数帯域が狭く低音域に弱い携傾向にある。ただドライバが小型なので複数のドライバで補うことが可能となり上位機種にはデュアルドライバ、トリプルドライバのものもある。
「Shure SE425」はデュアルドライバのバランスド・アーマチュア型イヤホンということですね。
音響の詳しいことはよくわからないのですが、一度試してみたかったba型。
装着感・遮音性が抜群
ShureのイヤホンはいわゆるShureがけとよばれるような耳の上にコードを通す装着方法なのですが、これのおかげで耳からずれることもなく快適です。イヤホンチップを自分にあうものにすれば遮音性も上がってさらに快適です。
いわずもがな自転車や車のときに使うと外の音が聞こえないですから危ないですよ。
ケーブル交換（リケーブル）できる
僕が昔使ってたShure E2cという機種はケーブル交換できない仕様だったので断線しちゃって使えなくなったんですよねぇ。
今使っている「Shure SE425」はイヤホン部分とケーブルが簡単に外せます。断線してもコード交換だけでシェル部分は使い続けられるのでありがたいです。
特にShureのイヤホンは耳の部分に負荷がかかるので、ケーブル交換するときも耳の部分に補強が入っているケーブルがいいですね。
自分の好みのケーブルがある場合はいろいろリケーブルして楽しむのもお勧めです。自分好みにカスタムする感じです。
僕は短いコードが欲しかったのでSAECのSHC-100FS 0.8mというのに変えて使っています。
まとめ
「Shure SE425」は中音域の深さ、高音域の透明さなどが魅力的でとても気に入っています。昨今流行のベースブーストのイヤホンみたいに低音域がこもらないのもいいですね。
ラジオやポッドキャスト、オーディオブックのような人の声が主体のコンテンツにもよく合いますよ。
「Shure SE425」を使う場面としては通勤電車の最中がとくに威力を発揮します。
遮音性の高さのおかげでイライラしがちな満員電車でもリラックスして音楽に集中できますし、聴く音楽にもよりますが、クラシックやジャズなら瞑想に近い感じさえします。テンションの上がるロックを聴けば一日のスタートが明るい気分になりますよ。
相性が良いようで今でも自分にとって一番いいイヤホンです。このイヤホンが壊れると困るくらい使い倒しています。
最近の新製品にしっくりこない方は「Shure SE425」のようなフラットでシンプルな音質のイヤホンを試してみてはいかがでしょうか。
それにしてもイヤホンは新シリーズが出てしまうと前バージョンが手に入りにくくなるのが困りどころです。
ずっと使い続けたいのですがね。