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Chrome Industriesの「Wyatt chore coat」を買ってみたのでサイズ感などをレビュー

     自転車とファッション

CHROME INDUSTRIES Wyatt chore coat

メッセンジャーバッグだけでなく、シューズやアパレルも豊富なChrome industriesがWyatt Collectionというシリーズをリリースしています。コーン社のデニムにDyneemaという強度の高い繊維を織り込んだ生地を使ったタフなデニムシリーズです。

そんなWyatt Collectionのアイテム「Wyatt chore coat」はデニムのカバーオール。コーン社のデニムでバックポケットも付いているということでかなり気になります。気になりますが国内販売はまだないみたいだし、情報もあまり出ていません。うーん気になる。

そこで、ものは試しということで、Chrome industriesの海外サイトから購入してみました。
あまり情報がなかったサイズ感などもレビューしてみたいと思います。
「Wyatt chore coat」が気になっていたけれど情報が少なくて迷っている方、参考にどうでしょうか。

via:Wyatt Chore Coat | New Arrivals | Chrome Industries
Wyatt Chore Coat | New Arrivals | Chrome Industries

Wyatt chore coatはコーン社製のデニム

CHROME INDUSTRIES Wyatt chore coat

「Wyatt chore coat」で使われている生地はデニム生地の老舗、コーン社製です。なんと創業1891年。
有名なところではLevi’s 501XXなどでコーン社のデニムが使われていたそうです。今でもLevi’s Vintage Clothingシリーズで使われていますね。
アメリカンデニムの代表格といっていいブランドです。

https://www.conedenim.com

ジャケットの前身頃の内側にコーン社のロゴがついています。生地の厚みは12ozということでライトウェイトとミディアムウェイトの間くらいの生地です。

CHROME INDUSTRIES Wyatt chore coat

wyattシリーズではデニムにDyneemaという高強度の繊維を織り込んだ生地をつかうことでただでさえタフなデニムをさらに強化しています。

Denim | Applications | Dyneema®

Dyneemaって?

ここで気になるDyneemaという素材ですが、実はロードバイクで使われるサイクルウェアともつながりがありました。
2015年のツール・ド・フランスでチームジャイアントアルペシンがDyneemaが使われたチームウェアをテストしています。

dyneema

©Team Giant-Alpecin

TOUR DE FRANCE INNOVATIONS: DYNEEMA® PROTECTIVE SHORTS

サイクルロードレースは落車での擦過傷やウェアの破損が多い競技ですから、ウェアのプロテクションは高い方が良いでしょうし、今後一般ユーザー向けにも強度の高い生地をうまく使ったサイクルウェアが出てくるかもしれないですね。

「Wyatt chore coat」はリジットデニム

「Wyatt chore coat」はリジッド(未洗い)デニムの状態で届きます。未洗いで糊のきいた状態ですので厚紙かと思うくらいバリバリです。
サイズもかなり大きめで、これは失敗したかと思いましたが、リジッドデニムは洗うと縮むので、まずは糊を落とすことと、縮みのよるサイズを落ち着かせるためにも一度洗いにかけます。
いわゆるファーストウォッシュです。

ファーストウォッシュのやり方は様々あるようですが今回は手間の少ない方法で行いました。

40〜50℃のお湯につける

大きめのバケツに40〜50℃くらいのお湯を入れ、「Wyatt chore coat」を裏返して30分ほどつけます。
バケツは小さいとゆすぐのが大変なので大きめが良いですよ。

軽く水洗い

糊をとったら水を入れ直して軽く水洗いします。
色落ちが嫌な場合は塩や酢を入れたりするらしいですが、今回はそのままざぶざぶ洗いました。

脱水後、乾燥機で乾かす

洗濯器で脱水し、乾燥機で乾かします。今回はコインランドリーの乾燥機を使いました。
乾燥機は家庭用ではなくコインランドリーなどのガス式のほうが生地が一回で縮むのでおすすめです。

これでワンウォッシュ状態になりますね。
糊も落ちて生地も着られる柔らかさになりますし、色落ちも落ち着きます。もちろんサイズも無事縮みました。

CHROME INDUSTRIES Wyatt chore coat

サイズ感は思ったよりゆったりめ

一旦洗って乾燥機にかけたことでサイズも落ち着いたので、改めて着てみたところサイズ感は思ったよりゆったりめ。
Chromeのサイトでは”Modern tailored fit”とあったので、表記サイズジャストで着られる方には比較的スマートなシルエットなのかもしれません。

今回購入したSサイズでの各寸法はこんな案配です。

  • 肩幅:45cm
  • 胸囲(脇下):50cm
  • 着丈:70cm
  • 袖丈:63.5cm

日本サイズ換算ではMサイズぐらいでしょうか。日本サイズ換算SサイズになるXSサイズとかもあると嬉しいですがニーズがないのでしょう。
あとChromeのサイトのサイズガイドは他のウェアのものも兼ねているのであまりあてになりませんね。

気になる点としては袖が若干長めです。欧米体型基準なのでしょうがないところではあります。
自転車やバイクで前傾姿勢になると気になりませんが、普段使うなら捲って着るのもよいでしょうね。

デザインは現代的

デニムのカバーオールやワークジャケットはアメカジのイメージが強いですし、物によってはラギッドすぎて合わせづらいものもありますが、「Wyatt chore coat」は現代的な印象です。
基本的なデザインはワークテイストなのですが、細かな部分のデザインが違います。

  • ステッチは黄色ではなく生地と同色
  • ボタンは銀ではなく黒
  • フロントのハンドポケットはU字ポケットではなく、斜めに手が入る
  • 長すぎない着丈

といったディテールのおかげでスッキリした印象なのでしょうかね。

また袖口はシンプルなボタン留めです。袖口は黒の裏地が付いていて折り返しても使えるようになっています。
袖が長いぶんいろんな使い方ができそう。

CHROME INDUSTRIES Wyatt chore coat

CHROME INDUSTRIES Wyatt chore coat

CHROME INDUSTRIES Wyatt chore coat

さらにChromeのロゴが革パッチでフロントポケットについています。
ジーンズの革パッチのようにエイジングされていきそうです。

CHROME INDUSTRIES Wyatt chore coat

バックポケットが付いている

「Wyatt chore coat」の特徴はまだあります。それはバックポケット。
自転車乗りにはおなじみの使いやすいバックポケットが付いています。

CHROME INDUSTRIES Wyatt chore coat

バックポケット付きのカバーオール、ワークジャケットって案外少ないんですよね。
これだけで欲しくなったといっても過言ではないディテールです。大きめのポケットが左右に2つ、ボトルも余裕で入ります。

CHROME INDUSTRIES Wyatt chore coat

まとめ

「Wyatt chore coat」はさらっと着られるデニムカバーオールなので、Tシャツやカットソーに羽織ってもよいでしょうし、パーカーやインナーダウンと合わせれば晩秋くらいまで使えそう。
リジッドデニムなので色落ちなどのエイジングも楽しめそうです。

今回はchromeの海外サイトから海外通販という形で購入しました。
発送も早くてよかったのですが、送料や関税で製品価格の1.5倍くらいになるので、どうしてもすぐ欲しいという人以外は国内販売に期待したほうがよいですかね。
国内販売があったとして、製品価格がどうなるかはわかりませんが、取り扱いショップが増えてくれることを期待したいところです。

ということで、タフに使えるデニムのカバーオール「Wyatt chore coat」でした。