UCIプロチームが使うロードバイクメーカー2015年版
いよいよツール・ド・フランスが迫って参りました。今年はどんな激戦になるか今からたのしみです。昨年のようなエースが続々とリタイアするような展開にはならないで欲しいところです。
ということで2015年のUCIプロチームに機材提供をしているバイクブランドを調べてみました。
AG2R LA MONDIALE / Focus(フォーカス)
昨年のチーム総合1位のチームです。AG2Rはアージェードゥーゼルと読みます。
バルデ(BARDET Romain)、ポッツォヴィーヴォ(POZZOVIVO Domenico)、サムエルデュムラン(DUMOULIN Samuel)といった選手がいます。小柄でも強い選手が多いですね。
via:AG2R LA MONDIALE official site ag2rlamondiale.fr
使用バイクは『Focus(フォーカス)』
軽量モデルのIZALCO MAXがあります。
ASTANA PRO TEAM / Specialized(スペシャライズド)
昨年のマイヨジョーヌであるニバリ(Vincenzo NIBALI)が所属するアスタナ。
カザフスタンのチームです。今年も完璧なチームワークが見られるでしょうか。
via:Astana Pro Team
使用バイクは『Specialized(スペシャライズド)』
TARMACやRoubaixといったフレームがあり、なかでもS-WORKSシリーズがフラグシップモデルとして君臨します。
BMC RACING TEAM / BMC(ビーエムシー)
Tejay VAN GARDEREN や Philippe GILBERT といった有力選手を有するチーム。タイムトライアルも結果を出していますね。また引退した Cadel EVANS も有名選手でした。
via:BMC Racing Team
使用バイクは『BMC(ビーエムシー)』
teammachine SLR01やTTバイクのtimemachine TM01があります。独特な角張った形状が特徴的。
ETIXX – QUICK STEP / Specialized(スペシャライズド)
カベンディッシュやトム・ボーネンといったスプリンターやトニー・マルティンのような強力なTTスペシャリストがいます。
横風の強いステージでの集団を分断する牽引が今年も見られるか。ETIXXはエティックスと読みます。
via:Home | Etixx – Quick-Step Pro Cycling Team
使用バイクはアスタナと同じく『Specialized(スペシャライズド)』
スプリンターにはVengeという空力特性に優れたモデルがあります。
FDJ / Lapierre(ラピエール)
ティボー・ピノ(Thibaut Pinot)のような若手有力選手がいます。
フランスチームのFDJ(エフ・デ・ジ)はトリコロールがチームカラーです。
via:Équipe cycliste FDJ
使用バイクは『Lapierre(ラピエール)』
トップチューブの優雅な曲線が印象的なAircodeなどがあります。
IAM CYCLING / Scott(スコット)
今年からUCIプロチームに昇格したIAM CYCLING(イアムサイクリング)
フランス人の大ベテラン選手シャヴァネル(Sylvain CHAVANEL)がいます。
via:IAM Cycling | Swiss Professional Cycling Team
使用バイクは『Scott(スコット)』
SCOTT FOIL TEAM ISSUE BIKEとしてIAMとorica green edgeバージョンがあります。
LAMPRE – MERIDA / MERIDA(メリダ)
イタリアチームの LAMPRE – MERIDA(ランプレメリダ)
サッシャ・モドロ(Sacha MODOLO)やウリッシ(Diego ULISSI)といった今年のジロ・デ・イタリアでステージ優勝した選手がいます。
via:Team LAMPRE-MERIDA | Team LAMPRE-MERIDA
使用バイクは『MERIDA(メリダ)』
シートステーとシートチューブ、チェーンチューブの後ろ三角が小さい形状のフレームREACTOがあります。
LOTTO SOUDAL / Ridley(リドレー)
強力なスプリンター、グライペル(André GREIPEL)を有するLOTTO SOUDAL(ロット・ソウダル)
またグランツール11大会連続完走の鉄人アダム・ハンセン(Adam HANSEN)も注目です。
via:Lotto Soudal
使用バイクは『Ridley(リドレー)』
エアロ形状に特化したNOAHや軽量モデルのHELIUMがあります。
MOVISTAR TEAM / Canyon(キャニオン)
昨年のジロ・デ・イタリア総合優勝者キンタナ(Nairo QUINTANA)有するMOVISTAR(モビスタ)
キンタナ以外にもバルベルデ(Alejandro VALVERDE)という総合優勝を狙えるベテランがいます。
via:Movistar Team
使用バイクは『Canyon(キャニオン)』
AEROAD CF SLXとULTIMATE CF SLXが最上位モデルとなります。
ORICA GreenEDGE / Scott(スコット)
サイモン・ゲランス(Simon GERRANS)やマイケル・マシューズ(Michael MATTHEWS)の活躍が期待されるORICA GreenEDGE(オリカグリーンエッジ)
今年のジロ・デ・イタリアでも第三ステージでマイケル・マシューズがステージ優勝をしてますね。
使用バイクは『Scott(スコット)』
チームレプリカでSCOTT ADDICT TEAM ISSUEというモデルがあります。
TEAM CANNONDALE – GARMIN / Cannondale(キャノンデール)
昨年のツールで落車し、次ステージを涙を流しながら完走したタランスキー(Andrew TALANSKY)がエースを務めます。
他にも2012年のジロ・デ・イタリア総合優勝のライダー・ヘシェダル(Ryder HESJEDAL)も存在感たっぷりです。
via:Cannondale-Garmin Pro Cycling Team
使用バイクは『Cannondale(キャノンデール)』
軽量フレームSUPERSIX EVOやハイエンドアルミフレームのCAAD10があります。
TEAM GIANT – ALPECIN / Giant(ジャイアント)
キッテル(Marcel KITTEL)、デゲンコルブ(John DEGENKOLB)の強力なスプリンターを揃えるGIANT – ALPECIN(ジャイアント・アルペシン)
スプリントステージのトレインからのキッテルの迫力が今年も見られるでしょうか。
via:Team Giant-Alpecin
使用バイクは『Giant(ジャイアント)』
高いエアロダイナミクス性能を誇るPROPELなどがあります。
TEAM KATUSHA / Canyon(キャニオン)
今期絶好調のスプリンターのクリストフ(Alexander KRISTOFF)とベテランクライマーのホアキン・ロドリゲス(Joaquin RODRIGUEZ OLIVER)
他にもベテランアシストのパオリーニ(Luca PAOLINI)、若手のザッカリン(Ilnur ZAKARIN)にも注目です。
via:Homepage | Team KATUSHA
使用バイクは『Canyon(キャニオン)』
エアロタイプのAEROAD CF SLXをスプリンターのクリストフとクライマーのホアキンが使っているのも興味深いですね。
TEAM LOTTO NL – JUMBO / Bianchi(ビアンキ)
若手選手のケルデルマン(Wilco KELDERMAN)の活躍が期待されるLOTTO NL – JUMBO(ロット・エヌ・エル・ユンボ)
チームカラーは黄色だけれど、バイクはビアンキのチェレステカラーを使用しています。
使用バイクは『Bianchi(ビアンキ)』
おなじみのチェレステカラーのチェレステ(Celeste)は空色という意味らしいです。
TEAM SKY / Pinarello(ピナレロ)
エースのクリス・フルーム(Christopher FROOME)を中心とするsky(スカイ)
今年チームを脱退したウィギンス(Sir Bradley Marc Wiggins)がアワーレコードを更新するなどの話題もありましたね。
via:Team Sky | More news and features
使用バイクは『Pinarello(ピナレロ)』
フロントフォークがユニークな曲線タイプで特徴的。DOGMA F8というモデルがあります。
TINKOFF – SAXO / Specialized(スペシャライズド)
今年のジロ・デ・イタリア総合優勝を成し遂げたアルベルト・コンタドール(Alberto CONTADOR VELASCO)がエースを務るTINKOFF – SAXO(ティンコフ・サクソ)
また今シーズンから移籍のサガン(Peter SAGAN)のスプリントも注目。
via:Pro Cycling Team Tinkoff Saxo
使用バイクは『Specialized(スペシャライズド)』
サガンやコンタドールモデルといった有名選手をフィーチャーした限定フレームがいくつかあります。
TREK FACTORY RACING / TERK(トレック)
クラッシックハンター、TTスペシャリストとして名高いカンチェラーラ(Fabian CANCELLARA)が有名です。
日本人選手の別府史之も忘れてはいけませんね。
via:Trek Factory Racing
使用バイクは『 Trek(トレック)』
Émonda、Madone、Domaneなど多くのフレームをリリースしています。
まとめ
全17チーム、13ブランドとなります。
チームエディションモデルが市販されていなかったり、高くてプロと同じモデルは買えないとしても、同じメーカーのものに乗ってみたくなりますね。
また、ツール・ド・フランスが始まる頃には2016年モデルがちらほら発表されてきます。
チームとバイクメーカーの目星をつけておいて新製品をチェックするのも楽しいですね。
2016年版はこちらです。
⇒ UCIワールドチーム(プロチーム)が使用するロードバイクメーカー・ブランド2016年版 | kogfum