ブルックスの革サドル「BROOKS Team Pro」を2年使ってみての使用感
一度は使ってみたい革サドル。エイジングされた革の質感とフィットしたときの使用感など魅力的ですよね。
そんな革サドルですが、以前購入して普段街中で乗る自転車用に使っている「BROOKS Team Pro」が使い始めてから2年たったので使用感などをまとめてみました。
これから革サドルを使ってみようと思っている方の参考になればと思います。
なぜ「BROOKS Team Pro」を選んだのか
丁寧に使われた革サドルの質感が好きで、自分でも一個くらいは革サドル使ってみたいとずっと憧れていました。
そこで普段乗りの自転車用に革サドルを探したところ、やはりというか来るべくしてというか、革サドルの王道「Brooks」にたどり着きました。
最終的に候補となったのは4つ。
- BROOKS Team Pro
- BROOKS swallow
- BROOKS swift
- BROOKS B17 NARROW
この4つの中から「BROOKS Team Proのクロムメッキレール」を選んだ理由はスタンダードな形と銅リベットがポイントでした。BROOKS TEAM PRO CLASSICというシリーズもありますがこちらは銅リベットではなく小さなスチールリベットです。
クラシックスポーツモデルということで昔のレース用サドルの雰囲気もお気に入りのポイントですね。
swallowとも迷いましたが、Team proにした理由はサイド部分が長いことと、やっぱり銅リベットが決めてでしたね。
硬さについて
ブルックスの革サドルの中でも特に硬いことで有名なTeam Proですが、普段ロードバイクにも乗るので硬いサドルになれているせいかさほど気になりませんでした。
個人差はあると思いますが、僕の場合は半月もしないうちに慣れました。
まだ2年目なので革自体もそんなに柔らかくなっていないと思います。
頻繁にワックス塗ったりすると柔らかくなるらしいのですが使っているうちに自然に必要な分だけなじむと思うので最初に裏面にワックスを入れたあとは特になにもしていません。
これからどれくらいなじむのか楽しみなところでもあります。
革が厚くて硬くて無骨な雰囲気は乗馬で使う鞍のようです。ホントかっこいい。
フィット感について
革がなじんでくると自分のおしりの形にフィットしてくるみたいです。
若干ですが形が変わってきています。
坐骨付近からが沈み始めている感じですね。
革が伸びすぎたらアジャスターで少し伸ばしてあげればよいので、まだまだこれからといった感じでしょうか。
重さについて
はっきりいって重いです。540gもあります。
スピードを求める自転車には決して向かない重さですね。
これでヒルクライムなどやるなら相当の気合いが必要ですよ。
はじめは重すぎやしないかと思っていたのですが、今は重さもこの革サドルの個性として受け入れています。
座面が滑りやすい
使い始めは革の表面がすべすべなので滑りやすいです。
そのうち革がなじんでくると滑りづらくなるとは思いますが、ちょっと気になります。
また、乗るときのポジションやサドルの角度によっても滑りやすい場合もあるようなので、滑るのがイヤな場合はサドルの角度を少し前上がりにしておくといい感じです。
なにをしても滑るという場合には滑り止め用の松ヤニやチョークなどを試してみるのも良いかもしれませんね。
革サドルの雨対策について
革サドルは濡らすと型崩れしやすくなるので注意したほうがよいそうです。
これについてはいろいろな意見がありまして、濡れても型崩れしないように保持して乾かしてオイルを塗ればOKという意見もありました。革靴や革バッグなどと同じできちんとメンテナンスすれば長く使えるということでしょうね。
土砂降りの中放置したり、サドルが濡れたまま長時間乗らなければさほど気にならないかなという印象です。
どうしても雨の中走るというときはサドル用の防水カバーを使うと良いです。
僕はサドルレールにくくりつけておいて、雨のときは使うようにしています。
質感について
2年目なのでまだまだ綺麗な状態ですが、座面は色が少し落ち着いて良い感じにムラが出てきました。
すれる部分と張りのある部分の色の差がいい具合ですね。こういうエイジングの楽しみが革サドルの醍醐味ですね。
大事に使えば10年くらいは余裕で使えるようなのでこれからが楽しみ。
銅リベットもはじめはピカピカでしたが、くすんで落ち着いた雰囲気になっています。
僕が使っているサドルの色はブラウンですが、革の色や質感の変化がよりわかりやすいのはハニーだと思います。
自転車を何台も所有できるならハニーも試してみたいです。
まとめ
まだまだ2年目なのですが、これからがとても楽しみです。
革靴とか木製家具などと同じで、がんがん使ってもきちんとメンテナンスしてあげれば長く使えるアイテムというのは愛着がわきますね。
歳をとったときに長年使い込まれた革サドルが手元にあったら感慨深いだろうなと思います。