ロードバイクに適した冬用メリノウールベースレイヤーの選び方とオススメアイテム
冬に向けて暖かいサイクルウェアを用意したい季節になってきました。ロードバイクの冬用ウェアは組合せもいろいろ試せますから、自分なりの寒さ対策をしておきたいですよね。
とくに、数ある冬用ウェアの中でも必ず着ることになるベースレイヤーはしっかりとしたものを選びたいところです。
ウィンタースポーツ用のベースレイヤーは高機能なアイテムが多く、どれが良いのか迷ってしまいますが、個人的にオススメしたいのはメリノウールを使ったベースレイヤーです。
ロードバイクに乗る際に必要な保温性、吸湿性、消臭性の高さが魅力のメリノウールのベースレイヤー。
その選び方とオススメアイテムをいくつかピックアップしてみました。
ウール素材の特徴のおさらい
ウール素材は繊維の重さのおよそ35%もの水分を吸湿できます。対してポリエステルは1%程度だそうです。
この高い吸湿性のおかげで汗をかいても肌残りせずにしっかりと吸収してくれるのですね。
また吸湿性が高いのに除湿性も兼ね備えているので、生地が汗を吸って湿った状態でも肌触りはさらさらのままです。
さらに繊維の複雑な構造によって臭いの発生を抑制する特徴があります。
冬山登山をするようなハードな状況でも使用されるのも納得な素材です。
メリノウールベースレイヤーを出しているメーカー・ブランド
サイクルウェアブランドではRaphaやWiggleオリジナルブランドのdhbなどがメリノウールのベースレイヤーを出しています。
サイクルウェアブランド以外でも山用ウェアなどを扱う総合アウトドアブランドもメリノウールベースレイヤーを扱っているブランドもありますね。
メリノウールベースレイヤーを出しているブランドの一例としては下記のようなブランドがあります。
- mont-bell
- Rapha
- dhb(Wiggleブランド)
- smartwool
- icebreaker
- patagonia
- ibex
smartwoolやicebreakerはウールを使ったベースレイヤーに定評があります。
国内ブランドのモンベルも冬山でのアクティビティを考慮した高品質なアイテムが魅力です。
ロードバイクに適した生地の厚さは
冬用のメリノベースレイヤー選びでは生地の厚さが大切です。薄すぎれば保温できませんし、厚すぎればオーバーヒートしてしまいます。
メリノベースレイヤーは薄手、中厚手、厚手といったラインナップになっていることが多いので目的に合った厚さを選びたいところです。
ロードバイクの場合、冬でも走っている最中は体温が上がります。そのことを考慮すると冬場でも関東以南であれば中厚手くらいで十分かと思います。
もちろん個人差はありますので寒がりの方やあまり重ね着をしたくない方であれば厚手のものを選んでもよいですね。
生地の厚さの表示には薄手厚手といった表記の他に、200g/㎡といったファブリックウェイトを表示している場合もあります。
生地の厚さで迷う場合にはファブリックウェイトの数値も参考にしてみると良いかと思います。
ちなみにファブリックウェイトの表示のあるメリノウールベースレイヤーはこんな感じになっています。
- Raphaメリノベースレイヤー:150g/㎡
- Patagonia Merino Midweight Crew:165g/㎡
- Raphaウィンターベースレイヤー:195g/㎡
- dhbM_200メリノベースレイヤー:200g/㎡
- アイスブレーカーTech Top Long Sleeve Crewe:260g/㎡
どのメーカーも200g/㎡以上のものはラインナップの中では厚手タイプのようですので、厳冬期には200g/㎡以上のものを選べば安心ですね。
ロードバイクに適したサイズはタイトフィット
ベースレイヤーは汗を吸わせることが目的なので体にピッタリとフィットするタイトフィットがベストです。
自転車ウェアブランドのベースレイヤーは大概タイトフィットになっているので問題ないと思いますが、総合アウトドアブランドでは身幅の広めのアイテムもあります。
また前傾姿勢を取るため着丈は後ろ身頃が長いものがオススメです。背中が出てしまわないように気をつけたいですね。
クルーネックかハイネックか
これも迷うところですね。
冬のライドで首元の保温性を考えるとハイネックも良さそうですが、ライド中に暑くなったときに首元が暑すぎることがあります。
温度調整のことも考えてハイネックの場合はハーフジッパーの付いたタイプがオススメです。
ハイネックタイプには「モンベル スーパーメリノウールM.W.ハイネックシャツ」や「dhb メリノ長袖ジップネックベースレイヤー M_200」などがあります。
コストパフォーマンスも
メリノウールのベースレイヤーはメリットが多い反面、値段の高い物が多いですよね。
丁寧に使えば数シーズン使えるとはいえ、コストも気になるところです。
コスト面で言えば国内ブランドのモンベルと海外通販大手Wiggleのオリジナルブランドdhbがオススメです。
モンベルのスーパーメリノウールM.W(中厚手)なら5000円台、dhbのM_200クルーネックメリノベースレイヤーが5000円(記事執筆時)と買いやすい値段となっています。
mont-bell スーパーメリノウールM.W.ラウンドネックシャツ
メリノウールのベースレイヤーを初めて使ってみる場合にも安めのアイテムで合う合わないを試してみたいところです。
dhbのM_200メリノベースレイヤーは私も使っていますがコストパフォーマンスはかなり高いと思いますよ。
まとめ
化繊のベースレイヤーにも優れたアイテムがたくさんありますが、汗冷えの少なさや汗をかいた後の肌触り、消臭性能も考えるとメリノウールはオススメです。
冬にも快適に自転車に乗れるようにメリノウールのベースレイヤーを試してみてはいかがでしょうか。
メリノウールの他の素材のベースレイヤーも探してみたい方にはこちらの記事などどうでしょう。
⇒ ロードバイクの冬用ウェアの要はベースレイヤー(インナー)。選ぶポイントは汗冷えに強いか。 | kogfum
暖かいベースレイヤーは普段使いにしても快適ですよ。