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ピストなどのシングルスピード車にシフトレバーなしで変速ギヤを付けたいときの選択肢

     自転車全般

donterase / Pixabay

かっこいいシングルスピードの自転車を買ったのに、実は家の周りが坂だらけ。そんな方も中にはいるのではないでしょうか。
ギアがあればって思うことありますよね。
でもギヤを付けるとなるとせっかくのシンプルなルックスにシフトレバーとかワイヤーが増えてごちゃごちゃして嫌だなぁというのもわかります。

できれば見た目はシングルスピードのままでシフトレバーやディレーラーなどの余計なパーツを付けずに変速ギヤをつけたい、そんなときの選択肢をご紹介します。

内装ギアクランク:Schlumpf Speed Drive

©Schlumpf

©Schlumpf

一つ目は内装ギアをもつクランクセットの「Schlumpf Speed Drive」です。
変速の方法が特殊でクランクの付け根部分にボタンがついています。ここを踵でコツンと押して変速します。
シフトレバーなどを付けなくてよいのでシングルスピード車のシンプルな見た目が保てます。

変速の仕組みは遊星ギヤとよばれる機構で2段ギアを設けることになります。
ギア比は1:1.65ですので34歯のチェーンリングにすればギヤを上げるとおよそ56歯のギヤ比になりますね。

なかなかユニークな「Schlumpf Speed Drive」ですが、実装方法もこれまた少し特殊なようなので経験のあるショップにお任せした方がよいかもしれませんね。

via:schlumpf innovations 高速のドライブ_Japan_日本の代理店 サイクルハウス しぶや
schlumpf innovations 高速のドライブ_Japan_日本の代理店 サイクルハウス しぶや

キックシフトハブ:Sturmey Archer S2

©Sturmey Archer

©Sturmey Archer

二つ目はキックシフトという方式です。このキックシフトは昔からある機構ですが現在ではあまり見かけないものですね。
後輪用のハブの中に変速機構が組み込まれていて、ペダルを軽く後転させることによって変速します。
コツンと軽く逆回転させるとギヤが変わるんですね。ペダリングで変速するのでシフトワイヤーやシフトレバーがなくてすむわけです。

こちらも2段変速となり、ギア比は1:1.38です。

Sturmey Archer S2のバリエーションとしてコースターブレーキ(ペダルを大きく後転させて動作するブレーキ)付きのSturmey Archer S2Cというものもあります。

via:Sturmey Archer | S2 Silver
Sturmey Archer | S2 Silver

まとめ

どちらも足をうまく使う方法なのでなれるまでちょっと違和感があるかもしれませんが、シフトレバーやディレーラーが必要ないので見た目はシンプルなシングルスピード車のまま変速できるところは面白いと思います。
もちろんディレーラーとかプーリーをつけてシフトレバーをつける方法もありますが、余計なパーツを付けないことにこだわってみるのもいいかもしれませんね。