自転車盗難対策に紛失アラートとクラウドトラッキングで探せる「MAMORIO」
自転車の盗難対策には自転車から目を離さないことや複数のタイプの鍵を付けること大切ですが、それでも盗まれてしまったなんてこともありますよね。
そんなときのために少しでも発見の可能性を高めるためにGPSトラッカーなど紛失防止アイテムを使ってみるのはどうでしょうか。
「MAMORIO」は小さなタグを取り付けることでアイテムをトラッキングできる製品です。
有効範囲から離れたらスマホのアラートを鳴らしたり、クラウドトラッキングで位置情報を得たりと自転車盗難にも役立ちそうなアイテムです。
約30m範囲で紛失アラート
「MAMORIO」はトラックしたいアイテムにMAMORIOを取り付けてスマホアプリをペアリングして使います。
有効範囲は約30m。その範囲からMAMORIOが離れるとスマホアプリでアラートを鳴らして知らせてくれます。
たとえばMAMORIOを自転車に付けておけば移動されて有効範囲以上離れたら手元のスマホにアラートがくるというわけです。
コンビニやカフェでちょっと停めておいた自転車を盗まれるなんてことに効果があるかもしれないですね。
もちろんちょっと停めるときにも鍵をかけることは必須ですよ。
クラウドトラッキングとは
「MAMORIO」には通常のトラッキングのほかに「みんなで探す」というクラウドトラッキングの仕組みがあります。
各MAMORIOユーザーを繋いで近くにあるデバイスの位置情報を得る仕組みですね。
単体で位置をつかめるGPSトラッカーと違って他のMAMORIOユーザーが近くにないといけませんが、ユーザー数が多くなればその分威力を発揮する仕組みです。
MAMORIOのサイトでは現在どのくらいの範囲をカバーできているかが表示されています。
具体的に日本にどのくらいのMAMORIOがあって、どの地方のどの範囲がどのくらいの密度でカバーされているかまでわかると使えるかどうか判断しやすいですがどうでしょうか。おそらく大都市に集中している感じでしょうかね。
それでも先週比で増えているので、今後もっとユーザーが増えれば期待がもてますね。
電池寿命は約1年
タグを付けっぱなしにするということで、どのくらい電池が持つのかも気になるところです。
「MAMORIO」の製品スペックの欄を見てみると、
- 電池タイプ:リチウム電池
- 電池寿命:約1年間(ご利用状況によって変化する可能性がございます。)
- 交換方法:交換プログラム実施
となっています。1年付けっぱなしにできれば十分ですね。
ロードバイクなどで見つかりにくいところに設置してみたいところです。
ただ、電池交換は自分ではできないようです。
交換プログラムがあるということですが、どのような方法でいくらかかるか不明だったのでそこは詳しい情報が欲しいところです。
防水性と耐衝撃
ロードバイクなど自転車に取り付けて使うことを考えると防水性も考えなくてはいけないところです。
サイトのQ&Aでは
MAMORIO本体の防水耐性について:
本体表面が水滴で濡れる程度は問題ありません。
ただし、水が本体内に入ると動作しなくなる可能性がありますので、ご注意ください。
とありますので多少の雨くらいは大丈夫かも。念のため直接雨が当たらない場所につけたいですね。
また、衝撃については
MAMORIO本体の衝撃耐性について:
手元から地面に落とした程度の、軽い衝撃では壊れません。ただし、叩きつけたり重いものを乗せるなど、強い衝撃を与えた場合は破損する可能性がありますのでご注意ください。
とのことです。
まとめ
MAMORIOの約30mという有効範囲から離れたときにアラートが鳴るという機能はロングライドの休憩時などちょっと停めておくときにあるとありがたいですね。
ただ、なんども書きますがちょい停めでも鍵は必須ですよ。
クラウドトラッキングについてはMAMORIOのユーザーが多くいることが前提となる機能なので地域によっては有効ではないかもしれないですが、仕組み的にはもっといろいろできそうなので今後の機能アップがたのしみです。
MAMORIOと同じように各デバイスを繋いで位置情報を得るクラウドGPS製品としては以前紹介した「TrackR bravo」という製品もあります。
こちらは電池交換が自分でできます。
⇒ ロードバイクの盗難防止に。クラウドGPSトラッカー「TrackR bravo」で今度こそNo more 自転車泥棒。 | kogfum
クラウドGPSではなくデバイス単体で位置情報をつかみたいのであれば携帯各社のGPS端末も選択肢のひとつですね。
⇒ GPS端末でロードバイク盗難から愛車を守ろう。日本の3キャリアから出ているGPS端末 | kogfum
最近は位置情報を把握するための製品がいろいろと出てきて頼もしいかぎりですが、盗難された自転車の場所がわかっても相手が窃盗グループなどの場合、一人で奪還に向かうのは危険な場合もあります。そのときは警察などに協力してもらったほうがよいでしょうね。
それから自転車から長時間目を離さない、鍵を複数で地球ロックもする、盗難の危険のある場所には駐輪しないといった基本的な対策もお忘れなく。